利回り曲線とも呼ばれ、満期までの利回り(縦軸)と満期までの期間(横軸)の関係を示すグラフのこと.満期の違いのみによって生じる債券の利回りの差異を表すもの.
米国債の場合は3ヶ月から30年まで幅広い満期をカバーしているため,最も頻繁に使用される.
イールドカーブから株価の暴落の予測についてはこちらの記事を参照下さい。
順イールドカーブ

順イールドカーブは右肩上がりとなる.満期までの期間が長い債券の利回りの方が高くなっていることを示している.
経済が成長する景気拡大時に見られ、インフレや将来の金利上昇のリスクの見返りとして長期債券には高い利回りが期待される.
フラットなイールドカーブ

フラットなイールドカーブは景気の転換期に見られる.特に中央銀行が金利を引き上げるときに見られる.金利引き上げに応じて短期金利が上昇し,インフレ期待が収まるために長期金利は低下する.
逆イールドカーブ

逆イールドとは,フラットの状態からさらに短期金利が上昇し,長期金利の水準を上抜けた状態のこと.借り入れコストが上昇し,企業の設備投資や個人消費が縮小し,景気後退の可能性が高まる.
2024年5月現在の米国は逆イールドの状態です。
引き続きFOMCの発表に注目が必要ですが、筆者の予想では利下げは7/30,31か9/17,18に開催されるFOMCで実施されるのではと予想しています。